先日ハノイで、漆の工房へ行ってきました。
鮮やかな色彩と大胆な図柄で、お客様の評判もよく、
作品はギャラリーや一部のフェアに出していましたが、
製作現場を見るのは初めてです。


国道から凸凹道を入ると、急に静かになり、小さな沼のまわりで、
アヒルや鶏がのんびり仕事をながめているような
長閑なところで工房があります。

金粉や卵殻を使って、何回も漆を丁寧に塗り完成させます。

昔に比べて、品質も随分良くなりました。
デザイナーはアメリカ人ですが、手仕事が上手なベトナム人とで、
とても素敵な作品に仕上がっています。

初めてベトナムへ行った時、ちょうど16年前になりますが、
きれいな漆の製品に魅せられ、沢山仕入れたことがありました。
大型トラックで運ばれてきた箱の数に驚いて、やっと届いた嬉しさより
目の前が真っ暗になったのを覚えています。
やっと倉庫に運びましたが、商品がなくなるまで10年以上かかったような気がします。
なんとも気の長い商売ですね。
その時学習したのが、始めの取引は少量で!です。


でもね、新しいことを始める時って、リスクはつきものですね。
あの頃はすごい元気があったんだわ!
ダメ、ダメ!足腰が痛いことなんか忘れて、また何か探しに行こう!って
漆のお皿を見るたび思うんですよ。


近くHPで販売予定です。